デザイン思考5つのステップ/4、プロトタイピング

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4番目のステップは「プロトタイピング」

3番目の創造のステップで絞り込んだテーマをもとにプロトタイプ(試作)とテストを高速で繰り返すステップです。

デザイン思考は、今までにない新しい視点やポジションを生み出す作業でもあります。今までにないものは、リスクや不安も大きいですね。
大きなリスクがかかるような、最初から本格的なプロトタイプをつくりあげるのではなく、ちょっと試してみる。。くらいの感覚で、試すことがポイントです。

一番簡単なのは、紙に描いてみる。
(デザイナーのようなかっこいいスケッチでなくてもOKです)

描いたものを、自分たちがお客さまの視点になって、使いやすいか、快適か、楽しいか、などの視点で観察してみる。ここでも、ポイントは、いかに素人になれるか。
プロの目で見てしまうと、見ただけで、その先に何があるのか想定できてしまう。
素人は、何もわからない何も知らないのです。スイッチひとつ入れるのも不安だったりします。
紙に描いたスケッチで、何度も、素人感覚で試し、スケッチの段階で改良する。というやり方です。

このほかには、身の回りにあるものマジックペンや筆箱、椅子、コップ、電源コードなどなど、なんでもよいので代替え品を集めてつくってみるプロトタイプ。そして、お客さまの視点で使ってみる。

このプロトタイプで大切なのは、全てをつくりこむのではなく、確認したい部分のみをつくってみるのも、短時間で気軽に試すことができます。

また、このプロトタイピングで大切なのは、ゴールを目指してプロトタイプをつくるのではなく、進んだり、戻ったりする中から、また何か新しい道が生まれるかも。という、ゴールを定めずに、行ったり来たりができる思考を持つことも大切です。

デザイン思考は、一本の道を進むのではなく、道が広がったり、狭まったり、分かれ道があったり、立ち止まったりが柔軟にできることが大切です。

では、楽しい未来をつくってくださいね!