2番目のステップは「問題提起」
「デザインは問題解決」という考え方もありますね。
デザイン思考では「問題提起」となります。どこが違うの?
問題解決は、現状、目の前にある問題を解決するためのデザイン。結果的に、より使いやすくなった。便利になった。楽しくなった。面白くなった。など、デザインすることで、良くなっていますが、どちらかというと、改善改良的な意味合いがあるのだと思います。ここでのデザインもとても大切だと思いますが、比較のための説明です。汗
デザイン思考でいう問題提起は、デザイン思考のステップ1の共感で、導き出されたインサイトをもとに、新たな視点や、もっと深い視点から、解決策を見つけるのではなく、次の創造のステップでアイデアを広げやすくしたり、アイデアの視点を変えてあげたりするための問題提起だと考えます。
<<例えば。。。>>
新しいパフェ(スイーツ)を考えようとした場合。※説明しやすく例として組み立ててみたつもりです。笑
地域の特産品である、いちごやみかんを使ってゼリーやアイスクリームにしたりと。。いろいろなアイデアが出てくると思います。これらの考え方でも美味しそうなパフェはできあがると思います。
ちょっとこれをデザイン思考的に考えてみると。。
パフェ好きな女性(30代)を想定ターゲットとして(ざっくりですが。。)
パフェに対するインタンビューをすると、パフェ好きです!果物がいっぱいはいったものが好き!量はあまり多くなくてもいろいろ食べたい!生クリームは○○○がいいよね。などなど。パフェ好きが集まればこんな内容が多くなってくると思います。
こうやってインタビューをしている中で、例えば。。でも、ダイエットのことを気にしちゃう!サプリもよく飲んでる!健康でいると肌もキレイになるし。。など、ちょっと広い範囲での意見も聞いていると、
そうしたときに、パフェと美容や健康に対する質問で掘り下げていくと。。
パフェが好きだけど、敬遠したくなる要素があるのかな。。と感じたりします。また、新しいパフェをつくろうとして全国のパフェを調べてみると。。地域によっての個性は感じられるけど、全体を俯瞰して、別な見方をしてみると、
実は、全国のパフェは、いろいろな具材で差別化している。「パフェは、具材の戦争をしているのでは?」という問題提起に近づけるような疑問が浮かんだとします。
この疑問と、対象の女性たちが言っていた、美容や健康とスイーツの関係性を併せて考えてみた場合。
「心も身体も喜ぶ、女性が安心して食べたくなるスイーツとは?」
という問題提起につなげるという考え方もあります。
今まで、甘くて美味しい、見た目もかわいいパフェが一般的で、そこを目指そうとしている人も多い中で、女性がスイーツを食べるときに、心の底で、「だめだけど食べちゃおっ!」っていう声を拾ってあげることができるようになるかもしれません。
これは、一例ですが、共感の後に作られた問題提起を見たときに、この問題提起で進めていくと、世界が変わる!とか世の中が断然と楽しくなる!とか、考えただけでわくわくしてくる!と思えるようにつくりあげることがポイントかもしれません。
特に、社会性が重要視される今の時代、問題提起は、世の中の新しいメッセージとなるような言葉がいいかもしれませんね。
では、楽しい未来をつくってくださいね!