デザイン思考の3番目のステップは「創造」。2番目の問題提起をもとに、いろいろなアイデアを出します。
ここでは、多くのアイデアを出すことで大切なのは、拡散させること。これはいい!って思ったアイデアから、バカバカしいけど、言ってみました。。みたいなアイデアなど。なんでもいいからとにかくアイデアを出す。アイデアラッシュと言ったりもします。
なぜ、ばかばなしいアイデアでもよいか。そのアイデア自体はばかばかしいかもしれないのですが、そのアイデアを聞いた人が、「だったら、こんな考えはどう?」という具合に、アイデアがアイデアを呼ぶようなことにもつながるからです。また、このアイデアラッシュに参加しているメンバーの気持ちも大切。「こんな意見言っていいかな。。」という遠慮がでてしまったり、「その意見はよくないよ。」みたいな否定的なことを言ったりすると、そのあとから、意見が出にくくなってしまいます。
いかに、アイデアを出しやすい雰囲気をつくるか。アイスブレークと言って、チームメンバーの緊張感を和らげる準備運動を取り入れることもあります。それくらい、このアイデア出しが大切なのです。また、アイデアを出し続けていると、アイデアに傾向が出てきたりします。(似たアイデアのグループができる)これも、メリットだったりします。アイデアのグループを観察すると、今回のテーマのヒントが見えてくることもあります。
また、アイデアを拡散させたり、集結させたりを繰り返すことで、テーマのピントがずれないようんしたり、より精度を高めたりすることにもつながります。そして、最終的に、絞り込むときも、どちらかというと直感的にいいなと思えるものを選ぶ方法もあります。
もちろん、基本戦略や、ターゲットテーマとの整合性等をチェックすることも大切ですが。ここで絞り込んだアイデアが、絶対的にこれだ!というまで悩む必要もないという考えもできます。というのは、決まらない。。という時間が過ぎてしまう可能性があるからです。次のステップのプロトタイピングは、試作と検証を、少ないリスクでできる方法から、素早く何度も繰り返しますので、後戻りもしやすいのです。この「創造」でアイデアを集結するところは、進めていくことを優先させるという考え方がよいと思います。他にも、手法はいろいろあるかと思いますが。
今回はここまで。
では、楽しい未来をつくってくださいね!