新規事業開発では、ビジネスノウハウ以外に大切なことがあります。
新規事業開発では、ブランディング、マーケティング、技術など事業をつくりあげるために新たなビジネスノウハウが必要になり、これらを習得しながら事業を進めていきますが、実は、これ以外に事業推進の障害となることがあります。
新規事業開発では、特に、今の時代、デジタルを駆使する場面が増えています。
上司が高齢で、デジタルに不慣れだったりすると、
聞いたことのある言葉(SNSやインフルエンサー、AIなど)をそのまま口に出して
「◯◯◯にとりくんでくれ!」という具合に、部下に無茶ぶりしてくる場合があります。
若手の部下はデジタル系についてある程度知識があったりするので、
「それ。。やる意味あるの?ターゲットに合っていない。。」と思って上司に言っても、
「とにかくやれ」とか「まずはやってみよう!」と、一見前向きな言葉のように聞こえる指示をさりげなく出してきます。
理解のある上司、新しいことに貪欲な上司は、部下からも学びながら、内容を理解して指示を調整することができるのですが、特に、昭和チックでプライドの高い上司は、部下の意見はなかなか受け入れていただけない。。
ということも多いです。
新規事業開発でこんな場合、どうやって上司に理解してただくか。。
ただ熱心に説得しようとしても難しいですね。
その時の問題点を絵的に表現して、上司と部下が意識を共有できるシートをつくることをお勧めします。
そのシートに、現在やろうとしているフローや概念図を描く。
本来考えられる選択肢や方法を網羅して描く。(ちょっと大変かもしれませんが。。)
その絵を見ながら、上司からの指示がその絵のどこにあたるのか?
当てはまらない場合は、その理由が見えてきます(ターゲット層がそこには無いとか。)
またそこに、部下が考える道筋を入れてしまうと、上司のプライドを傷つけてしまうので、とりあえずは描かない方がよいかもです。(一緒に考えて導き出すような上司のプライドは守ってあげた方がその後安心だと思います)
全体像を絵で共有しながら話し合うことで、上司と部下が一緒に答えを導き出したようにする。
次第に上司も理解してくださる。
という方法もあります。
これらは、どちらか悪い。。というわけではなく、
話し合っているレイヤーが違っているという場合が多いと思います。
レイヤーを合わせるために、絵的に表現して、共有しながらディスカッションすると、
同じ視点でディスカッションできるため、導きたい解答にもっていけると思います。
新規事業開発は、一筋縄ではいかない活動です。
関係するメンバーの知識や経験が異なることでディスカッションのレイヤーが知らないうちに異なってしまうことがあります。絵的な共有。。試してみてはいかがでしょうか。
弊社の新規事業開発のコンサルティングでは、ブランディングや商品開発、マーケティングなどのノウハウの提供だけでなく、メンバーの中に眠っている創造性を引き出したり、上に挙げたような、組織的な問題点を事前に察知して、プロセスの中で解決しながら進める運営もおこなっています。